『電脳コイル』第6話 赤いオートマトン

 サッチーを制御したハラケンに、優子とフミエは怯え、裏を探ろうとする。とりあえず呼び出して、サッチーとの関係を直接質したが、返ってきた言葉は「守秘義務があって喋れない」――尾行にも失敗し、探偵局の主であるオババとも連絡が取れず、やむなくサッチーの生態を観察することから手懸かりを得ようとするが……

 実は作画のスタイルには毎回若干ムラがあるのですが、しかし1話ごとの安定感とムードの統一が出来ているのであまり気にならないのです。そして様々な要素を導入しつつ、先読みの出来ないシナリオ展開をしてくるので見応え充分。

 前回で勇子に筆を割きすぎて優子の存在感がちょっと、と思っていたら、今回は勇子を封印して、ハラケンの謎を軸に、勇子まわりの話とは異なるジュヴナイルの王道を辿っています。“おばさん”のレトリックはちょっと安易でしたが、そのぶん凝った設定と芯の通った話運びで巧く補っている。相変わらず痺れるくらいの完成度。

 次回はようやく、名前だけで実態のいまいち察せられなかったコイル探偵局が本格始動、合わせて勇子も復帰する模様。近ごろ土曜日が楽しみでなりませんです。

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