自分には必殺技がない、と悩む兼一は、修行とは別にひとり特訓を始める決意をする。そんな矢先、馬剣星の娘・連華が突然現れた。父を故郷に連れ戻すのがそもそもの目的だったが、かねてから関心を抱いている兼一と美羽の微妙な関係を察知した連華は、梁山泊に居ついて兼一にちょっかいをかけ始める。そんな連華の積極的な態度に、美羽は苛立ちを隠せない……
……兼一くん、そんな広い建物の、塀の外まで聞こえるような大声を夜中に出すのはやめましょう。或いは連華、耳が良すぎ。
ときどき現れる、際立って特徴的な作画の回です。この作画のときは質が安定していることが多いのですが、今回はちょっと微妙。アニメとしての味はありますし、影がはっきりしているので見ていて気分はいいのですが、でもしばしば不自然な絵があって気になりました。終盤、このエピソードで唯一のまともな、しかし正統派の格闘シーンもちょっと駆け足気味になっていたのが勿体ない。
が、全体としては『ケンイチ』のなかでは比較的整った仕上がりの1話でした。毎回せめてこのくらいの水準を保って……というのも飽きたんですが。まだお色気込みの回で力を入れようとする姿勢があるだけましか……。
コメント