『電脳コイル』第8話 夏祭り、そして果たし合い

 夏休み。ハラケンの彼女の死について一緒に調べることになった優子たち。そんななか、勇子は夏祭りにかこつけて優子たちを“肝試し”を利用した果たし合いを画策する。そして夏祭りの夜、色んな感情が交錯することになるのだった……

 女の子の浴衣姿に見惚れるのは王道ですが、しかしここまで畳みかけるように仕掛けてくると壮観です。どうも愛嬌ばかりが先に立っていたフミエがいつになく殊勝で、そりゃダイチも翻弄されようというものだ。少年ならではの多情さで自分が振りまわされているダイチが今回なかなか素敵でした。

 他方、いまいち魅力を発揮する場のない優子も、ハラケンとの絡みで繊細な味わいを醸し出してます。意識してはいるのだけど、背後に存在する死んだ少女の面影が気になっている、その表現が絶妙。最後の社でのひと幕も、さり気なくも切ない。

 当初の予想よりもずっとこんがらがった恋愛模様まで盛り込みつつ、物語は夏休みの決戦に続く。それにしても、比較的出番が控え目な今回でさえ、下ろし髪の浴衣姿で無自覚かつ不必要な色香を放っている勇子が素晴らしすぎます。無愛想加減がナイス。

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