『逆境無頼カイジ』Bet.03 勝負

 星ふたつの男を引き入れ、バランスを保って勝負に出ようとしていた開司だったが、引き入れた安藤が古畑からカードを1枚受け取り、勝手に勝負に出てしまう。しかも使ったのはたった1枚残されていたパーのカード――安藤は星を失い、しかも最後のパーを失ったために、残されたのはチョキ4枚のみ、という絶望的な有様になる。だが、限界で開司は活路を見出した……

 先日、ゲラを戻しに行ったときに担当さんとアニメ談義になったのですが、好みが違うなかで、これだけは今期唯一の鉄板という点だけは評価が一致しました。

 窮地に追い込まれてようやく閃いた起死回生の仕掛けが実に巧いので、もう話自体に惹きこまれてしまいますが、絵や演出もそれを阻喪しない質を保っている。何の心配もなく楽しんでいられます。『アカギ』にしてもそうですが、安易に信じ込んだ理論がどれほど危険なものなのかを知らしめる筋書きは痛快の一言に尽きます。

 どうにか貴重な勝ちを得た開司たちですが、しかしまだまだ勝負は続く。依然として足りない星をどうやって補っていくのか。来週も楽しみです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました