連勝を果たし、星ふたつを稼いだが、開司達に手持ちのカードはない。だが開司はグループを組んだ自分たちを黒服が無視していることから、カードの破棄は駄目でも譲渡を認めていることを発見する。手持ちの資金で星は買えない、だがカードのバランスは操作することが出来る……そう気づいた開司は、場に残るカードの中で分量の多い“グー”を集める工作を始めた。最終的に、グーの分量が多くなれば、連戦連勝も可能……だが、果たして本当にそうなのか？
対抗策を発見し、計算し、動いていく様だけを描いたに等しいエピソードですが、迫力は充分。緻密に完成された、と見えた計算が見事に反転し、瞬く間に窮地に追い込まれていく恐怖と戦慄。しかし、この状況だからこそ開司の才能が次第に開花していることを窺わせて、物語としても計算が行き届いています。
窮地にも拘わらず果敢に勝負を挑んだところで次回に続く。心なしかＢＧＭの「ざわ……ざわ……」も騒々しくなっていい感じです。
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