あの熱狂的な一夜から、4ヶ月。シャバでの借金は帳消しになったが、船の中で新たに生じた開司の借金は600万に達していた。しかし取り立てが来ることはなく、低賃金のアルバイトに励みながら日々煮え切らない思いを抱えて過ごしている。そんなある日、帰り際に開司は店長から、事務所に隠しておいた封筒を盗んだという疑いをかけられる……
今回は新章への導入、ルール説明すらありません。ただ、第一話と異なり、いちど闇を見ている開司の覚悟はより深い。あれだけの死地を潜り抜けてきたからこそ、生ぬるい日常への鬱屈した思いに説得力が加わるわけです。
しかも、だからと言って気を抜いているわけではなく、開司と新たな人物との会話に駆け引きめいたものを既に盛り込んでいる。微妙に開司の姿勢に不安を残しつつ、来週から本番へ。文句の付けどころがほとんどないので感想の書きようがないぞと。
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