『3年B組金八先生第8期』第10回

 学校内で高利貸しも同然の行動に及んでいる千尋が、“励ます会”を催すと言われて出向いたファミレスに現れたのは、見知らぬ男。当初は教育ジャーナリストを標榜していたが、取材と称して千尋を自宅に連れこむと途端に本性を現した。裏サイトを利用してどうにか難を免れたが、千尋を襲った危難はチェーンメールを介して一気に広まり、学校に取材が訪れる事態に発展する……

 何というか、本当に、感心するぐらいいまどき正統派過ぎる教育ドラマです。まさかこの期に及んで“お金の意味”に言及するとは思わなかったわ。

 ただ、やっぱりこれ自体は難問であるわけで、金八先生の授業もいささか踏み込みが甘い。しかし今シリーズのいいところは、通らないなら通らないそのままをちゃんと描いていること。ちょっとだけ生徒の視界が開けたさまを描きつつも、金八先生に「まだまだ」と思わせて次回以降の布石としている。千尋の話自体が紋土とリンクして提示されたものですが、ここから更に金八先生の娘・乙女のエピソードに、序盤からのキーマンである美香と、ずっと強い主張を繰り出してきた大将の背景をも暗示しています。序盤では生徒ひとりひとりを追うのに必死だったきらいがありますが、回を追うにつれてその辺もこなれてきている。

 相変わらず地味は地味ですが、定番と化した『金八先生』のフォーマットで出来るよりよい方向へ進んでいる手応えが感じられて、いよいよ印象が良くなってきました。だんだん心配せずに最後まで観られそうな気がしてきましたよ。

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