カーニバルも終わり、少し余裕の出来た頃のこと。久々に灯里ご指名で、案内をして欲しいという依頼が舞い込んだ。張り切る灯里に対して、藍華とアリスは「抜き打ちの試験官では」と脅かす。戦々恐々としつつもその日は訪れ、灯里はそのお客――アマランタに請われるまま、彼女なりのルートにお客さまを導くのだった……
前回ほど不自然は感じなかったのですが、引っ掛かった箇所がひとつ。藍華が「アリシアのスケジュールが空いているのに、わざわざシングルを頼むなんて〜」云々という台詞を口にしていますが、しかしシングルはどのみちプリマが同乗していなければ客を扱えないのですから、それぞれがひとりしかいないARIAカンパニーでは根本的にアリシアのスケジュールが空いていない限り灯里が案内することは不可能なのです。そういう前提を、この世界の常識で生きている藍華が理解していないはずはないわけで、そう考えるとあの台詞は余計なのです。
とはいえ、話としては優秀。変な虚飾無しに、真っ当にウンディーネという仕事の本質を描こうとしているのは好感触です。あとは作画・演出面にて、人物の動きをもう少し自然にしていれば良かったのですが。とは言え前回同様、トータルでの質は保っていたので、相変わらず映像は綺麗でした。
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