観ないほうがフラストレーションが溜まる、ということがいい加減解ってきましたし、それに当初仕事が一段落した時点でゆっくり観るつもりだったお楽しみが、来週いっぱいでどうやら終わりそうな気配を察知したため、とりあえずお出かけ。
訪れたのは今年3度目となる豊洲。上映開始時刻よりもちょっと早めに入り、同じららぽーとに入っている東急ハンズにて、新しい茶碗を探したのですが、どうもピンと来るものがなく、収穫無しで劇場に舞い戻る。
鑑賞したのは、このところ『ディパーテッド』や『マイティ・ハート/愛と絆』など製作業で気を吐くことが多かったブラッド・ピットが久々に主役し、助演のケイシー・アフレックと共に各種映画賞で賞賛を浴びている最新作『ジェシー・ジェームズの暗殺』(Warner Bros.・配給)。忙しすぎて原作本は読み終えることが出来ませんでしたが、それでも全般に描写に無駄が多い、と思わせる内容をきっちり整頓し、2時間40分という尺を長く感じさせないようにしているのが見事。いちおう主演はブラッド・ピットということになっていますが、これはあくまでもケイシー・アフレックが演じたロバート・フォードという人物が彼を殺害しどういう結末を迎えたか、ということに着目した作品であり、ブラッド・ピットは寧ろ英雄的な無法者のカリスマ性とエキセントリックな性格をきちんと演じることで、ロバート・フォードが暗殺に駆り立てられるさまに説得力を付与することに腐心していると見える。ケイシー・アフレックも素晴らしいのですが、従って彼の方が主演俳優であり、本質的にはブラッド・ピットが助演として完璧な役割を果たした作品だと思います。……と、いつもざっと書くだけで済ませる第一報でこうも細かく書いてしまうくらいに、映画として優秀。こんな短期間で上映規模が縮小されてしまうのはもったいない名作です。
鑑賞後は日比谷にてうどん屋で昼食を摂り、帰途秋葉原に立ち寄ってお買い物――のつもりでしたが、バイクの駐輪場が空くのを待っているうちに倒れてしまいそうな心地がしたので、諦めて帰宅。買い物は明日、電車で訪れて済ませることにしました。
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