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- パット・メセニー『デイ・トリップ』(NONSUCH／WARNER MUSIC JAPAN／CD) [amazon]
昨年のメルドーとのプロジェクトを別にすると、グループ名義から３年振り、トリオとしては『トリオ→ライブ』以来７年ぶり、スタジオ録音としては『トリオ99→00』以来８年振り……とあれこれ数えてますがとにかく久々の自身名義によるトリオ作です。前々から共演することの多かったクリスチャン・マクブライド(b)と、メセニー・グループの新メンバーとして驚異的なシンバル・ワークにより注目を集め、初のグループによるライヴ以来彼を加えたトリオでのスタジオ音源が待ち望まれていたアントニオ・サンチェス(ds)によるトリオ――出来ればリチャード・ボナをベースに組み込んだトリオというのも聴きたかったのですが、まあ既に独自の世界に行ってしまった彼のスケジュールを押さえるのも大変でしょうし、クリスチャン・マクブライドも実力は充分なので良し。
で早速聴き始めると、……なんか恐ろしいことにまだ技術が向上してます。メセニーのトリオはストイックになりすぎる傾向があったのですが、そうした晦渋さを留めつつもギター１本で演奏しているときにも近い叙情的な曲が増え、聴き心地が非常にいい。まだ全部は聴いていませんが、もう既に大満足。見出しに引いたのは、とりあえずピンと来た１曲。アントニオ・サンチェスのシンバル・ワークが持つスピード感と曲想が合っていて、静かながらもパワフルです。
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