マフィアの大物マーティに囲われた女リンダが、この状況から抜け出すためにゴルゴに暗殺を依頼した。リンダがゴルゴの肉体に魅せられ、彼と共に飛び出していく様を夢想しているそのあいだ、ゴルゴは着々と準備を整えていく……
深夜アニメとは言えこんなに艶っぽい場面ばっかりの作品は珍しい。絵がごついので微妙にエロさに欠くのですが、こういうアプローチを許容できるのはゴルゴ13という素材を使っているからこそでしょう。
話自体も、ゴルゴというキャラクタ−、シリーズの雰囲気をよく活かした内容になっています。その行動がリンダの意識に変化を齎すきっかけになっているし、悪党同士の腹の探り合いがきちんと展開を助けている。そのある意味当然な、しかしだからこそ悲しい決着もハードボイルドらしくて良し。
どうも濃すぎるわりに崩れやすい絵柄が気になるのですが、でも話がある程度しっかりしていて、雰囲気が醸し出せていればとりあえず楽しめる。前回・今回の水準が維持できればとりあえず毎週付き合っていけそうです。
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