『キミ犯人じゃないよね?』第6話 呪われた花嫁の彼女

 宇田川警部補は、親類の結婚式に招かれたが連れて行く者が見つからないため、やむを得ず例によってさくらを雇って、式の行われる豪邸に彼女を従えていく。タダ飯が食えると喜んださくらだったが、よりによって今日の主役である新婦・習志野京香にまたしても宇田川が“持って行かれ”、そして習志野家の婚礼に必要な儀式の晩、一緒にいた夫が殺害される、という事件が発生する。事件に関係すると見られた甲冑から、一族の穀潰しと言われる男の犯行であると推測されたが、さくらには納得がいかない……

 宇田川ほんとに見境無いなあ……。そしてちゃんと定番をひねって、ギャグに結びつけているところが素晴らしい。そういや宇田川っていちおう美青年キャラなんだよ。持ってかれるだけじゃなくて持ってってしまうこともあるんだよ!

 今回は内容以上に、久々に大高洋夫を見られたのがみょーに嬉しい。『IQエンジン』や深夜ドラマ『子供ほしいね』で昔は馴染みがあったのですが、最近は舞台中心だったようですっかりお見限りだったのです。当然ながらずいぶん老けましたが、ユーモアセンスは相変わらずで素敵。

 ユーモアの展開の仕方はそんな感じで巧いのですが、今回のトリックはさすがにちょっとどーかと思います。別のものを利用した場合は成立しますが、しかしあれを凶器にするのはさすがに難しいと思います。そして、幾らなんでもアレを発見できないのは警察のボンクラ度が極まりすぎてます……まあ、未だに事件を解決しているのが宇田川ではなくさくらだと察しないぐらいですから、ボンクラでも不思議はないんですけど。

 とはいえ、細部の面白さは『パズル』より格段に上で、ミステリとしての仕掛けが多少雑でも許せてしまうのは今まで通り。来週も楽しみです。

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