罠にかかったふりをして、涼子は薬品を使った当人を追い込んだ。辛うじて証言は得られたが、しかし次の瞬間に容疑者はくだんの薬品を煽って絶命してしまう。しかし、涼子はそれで一連の背後関係を確信した。かくて涼子と泉田は、本拠へと乗り込んでいく……
あー、これはよいアニメ化だ。涼子の捜査過程が直感的かつ強引なのは原作通りなので何も問題なし、しかし背後関係には簡単ながらも仕掛けが用意されているし、怪物のモチーフが古い文献に因っていることも忠実。それでいて、原作にある説教臭さを極力抑えて、涼子の魅力を描き出すことに重点を置いて話を進めている。映像化するならこうでなくては、というポイントをきっちり押さえています。
もーちょっとアクションに切れ味があれば言うことはなかったんですが、それはさすがに高望みしすぎでしょう。冒険ものらしい見せ場もちゃんと用意していて、なんか久々に正しいアニメを観ている感じがしました。
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