沙英の妹・智花の高校合格を、ひだまり荘の面々でお祝いすることにした。あまりの居心地の良さに、却って智花が沙英に対して抱いている反感があらわになったり、落ち着いたところでカラオケに行ったら閉まっていたり。結果的に、春休みだというのに私物の回収を命じられた吉野屋先生の手伝いをする羽目になって、ご褒美として行くことになったのは……
……他に人がいないとはいえ、銭湯にてフルパワーで歌うのは推奨しません。ラジオ番組でそんな企画があったが。
話としては、第2回で提示した沙英の妹イベントの続き。ただ時系列的には前回のAパートから繋がっている感じで、そう考えると色々面白い。
今回は実験的演出というよりは、アニメとは思えないくらい特定のアングルに拘って演出していたのが印象的でした。通常集まっても四人のテーブルを囲む五人を、少ないカメラで捉えて、それぞれの個性を仕種や言葉遣いで表す。まったりした空気を描くためにやっているのでしょうけれど、終始この調子なので冷静に観ているとちょっとした衝撃です。意外とないぞ、こういうのを省力化としてでなくやっているのは。
一方で効き目となるシーンを、パステル調のざっくりとした絵で統一して、全体に一貫したムードを与えている。プロローグでは少しやり過ぎちゃうか、と思ったのですが、締めのところでもう一回やったことで意味を添えてきたのにはさすがに脱帽です。基本はほのぼのまったり、それでいてさり気なく繊細な話運びと演出は相変わらず。既にDVDは1巻2巻と予約済ですがぜんぜん後悔してません。
それにしても、吉野屋先生が持っている風呂桶に、こっそりとねこ神様があしらってあったのに軽く感動。たぶん気づいていないところでずーっとそんなお遊びをやってるんでしょうが。こういうのを確認するのも愉しいのです。
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