『ひだまりスケッチ×365』7月30日、さえ太/11月11日、ヒロえもん

 夏休み。ゆのたちは課題のために登校しているが、沙英は新作の執筆に余念がない。初めての恋愛物に挑戦するつもりだったが、「経験が肝心」と言われて、ゆのたちにリサーチを試みるものの、この面子は沙英本人含めて役立たずすぎる。そのうえ、夏期講習に参加する妹の智花に何か声をかけてくれ、と親に頼まれて……

 風呂場で本を読むときは気をつけましょう。ぶよぶよになります。あと、風呂場での眼鏡もフレームが傷むので要注意。

 今回も2本立て、例によって季節を跨いでますが、合わせて年長二人組の関係性と空気とをうまく描いた好エピソードでした。沙英の小説のテーマとか大家さんの禁煙とかで芯を通しながら、いつもながらの日常でまろやかに肉をつけている。有能そうでいて日常生活の大事なところをヒロに依存してしまっている沙英と、そんな沙英に年少のゆのと宮子の母親役を程よく務めているヒロのキャラクターが、短い中でよく出ています。ただ一点、ヒロえもんのエピソードでちょっとだけ台詞回しに違和感があったのですが、まーその程度は気にする必要も無し。

 演出的には、既に定番となった表現手法を沙英やヒロにも用いる、というシンプルさですが、それが効果を上げることをちゃんと解っている職人芸めいた巧さが光ってました。ああ、もうなんか不満の出しようがない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました