本日もまた試写会です。しかも場所はつい10日前訪れたばかりの映画美学校。但し今日は同行者が掴まらなかったので、単身での試写会鑑賞です。
作品は、スプラッタ・ホラーの原点とも言われる名作を、『マーダー・ライド・ショー』でホラー映画界に打って出て高く評価されたデス・メタル界のカリスマたるロブ・ゾンビ監督がリメイクした『ハロウィン』(XANADEUX・配給)。十代ぐらいまではむしろホラー嫌いだったために未だこれのオリジナルは観ておらず、『12人の怒れる男』もそうでしたが予習する暇もなかったのでとりあえず最低限の予備知識だけで鑑賞したわけですが……いやあ、いい虐殺映画でした。最近のホラーはどちらかというと、慣れると笑いにシフトしてしまうものが多いなか、これは少年が怪物になるさまと、脱獄とその後の行動が実に生々しいので真に迫っており、お陰で死の気配がないシーンでさえ緊張感が持続している。それだけに観終わったあとかなり疲れましたが、ハリウッド流十代向けホラーにありがちな強い人も存在しない、そして本気で容赦のない恐怖が堪能できました。強いて不満を挙げるなら、殺戮のパターンが少なかったことと、ダニー・トレホが存外あっさりとやられてしまったことですが、大した問題じゃありません。正式な公開はやはりハロウィンに合わせて来月25日ですが、スプラッタ、というかスラッシャー愛好家は是非とも劇場に足を運んでください。こいつはいいです。
しかし……映画観ただけでこんなに疲れたのは久しぶり……でもないか。『ダークナイト』のときも直後はこんな状態だったな。疲れの質が違いますが。
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