鑑賞した本数: 104本(延べ・105本)
昨年は多忙のために遠く及ばなかった3桁、今年は何とかやりくりを重ねて達成いたしました。疲れたけど、そこにだけは悔いはない。
最も多く訪れた劇場: TOHOシネマズ西新井 34本
昨年オープンしたこの劇場、私にとってはあまりに好都合な条件が揃っていたため、たぶん2008年は頻繁に訪れるだろうと思っていましたが案の定、実に1/3をここで鑑賞することとなりました。……早い段階で、「このペースならシネマイレージ特典の1ヶ月フリーパス獲得が実現できるぞ!」と気づいたことで、意識的にTOHOシネマズを利用するようになったことも一因となっているのですが。
イベントつきで観た回数: 23本
本数が多いぶん昨年より多いのは当たり前。ただし、これはユナイテッド・シネマ豊洲のオープン2周年記念のリヴァイヴァル上映も含めているので、感覚的にはもーちょっと少ない。試写会は9本、舞台挨拶・トークなど生でのイベントが付随したものは6本。
私的ベスト10
順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
1 | 『ダークナイト』 | 2008年8月9日 |
2 | 『パンズ・ラビリンス』 | 2007年10月6日 |
3 | 『アフタースクール』 | 2008年5月24日 |
4 | 『シューテム・アップ』 | 2008年5月31日 |
5 | 『フローズン・タイム』 | 2008年1月26日 |
6 | 『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』 | 2008年7月5日 |
7 | 『告発のとき』 | 2008年6月28日 |
8 | 『ザ・フィースト』 | 2008年3月22日 |
9 | 『バンク・ジョブ』 | 2008年11月22日 |
10 | 『山桜』 | 2008年5月31日 |
昨年は鑑賞本数が少なめだったので5本に抑えましたが、今年は10本選んでみました――しかし、正直なところ、1位以外はそのときの気分でたぶん変動します。このジャンルや方法ならこっちを選ぶけど映画としてはこれのほうが上出来、という揺れがあるのが普通というなかでランクをつけるのが無理なのです。
でもトップがこれだというのは動かない。『セブン』とともに間違いなく私のオールタイム・ベストに食い込み続ける1本だと思います。ヒース・レジャー渾身のジョーカーが絶品であるのも無論ですが、対するバットマンの最後の選択の高潔さが胸に響く。絶望に彩られながらも、それ故にヒーロー物として驚異的な高みに達してしまった1本です。
以下は本当にたぶん、日によって変動します。ラインナップ自体も入れ替わってるかも知れません。とりあえず、出来よりも自分が“好き”と言えるかどうかを優先して拾ってみました。
そんななかで、上位に来ることだけは間違いないと思うのは2位。まさに大人のためのファンタジーとしか言いようのない、残酷で切ない美しさに彩られた傑作です。3位もたぶん上位は確実、練り込まれた脚本が出色の1本。
4位は好き、という意味では『ダークナイト』以上かも知れません。狂気と紙一重のガン・アクションが堪能できる作品です。5位も理屈抜きでお気に入り。時間が止まる、というシチュエーションを徹底的に活かした恋愛ファンタジーです。
6位は世間的にも大評判となった1本、『ショーン・オブ・ザ・デッド』で注目されたコンビが、警察ドラマのお約束を駆使して作りあげた、コミカルながらも伏線に心配りの行き届いた傑作でした。7位はたぶん当代屈指の脚本家と言っていいポール・ハギスが情熱を注いで製作した、事実を素材としたサスペンス。ハードボイルドの味わいも備えながら、最終的に社会の悲劇に結実していく筆運びが重く沁みます。8位もまた、ホラーのお約束を存分にこねくり回した逸品。子供だろうと容赦のない展開が素敵すぎます――それ故に万人にお薦めするのは不可能ですけど。
9位は年末に鑑賞したなかでいちばんの拾い物だった、問答無用に面白い娯楽映画。10位はしみじみといい日本映画。
他にも『4ヶ月、3週と2日』や『12人の怒れる男』、『僕らのミライへ逆回転』といったミニシアター系の味わい深い傑作、『おくりびと』『パコと魔法の絵本』『容疑者Xの献身』のような邦画の収穫もあったのですが、多すぎてもアレなので泣く泣くカットしました。
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