あと2日。

 残すところ2日……ですが、正直言って、さすがに疲れてきました。いくら好きでも、ハシゴしたり感想書いたりを延々続けるのは、そーでなくても今月半ばまで作業の追い込みをやっていて消耗した身体にはちょっときつかった。加えて今日は朝からはっきりしない陽気で、バイクで移動すべきか電車で移動すべきかも判断しかねる。もともと今日、午前中に観るつもりでチェックしていた作品は、ここまで残しておいただけあって、さほど気にしていなかったものでもありましたから、かなーりギリギリまで悩んで……けっきょく出かけてしまいました。つまらなくてもチケットはタダだし、疲れのほうは映画を観ているうちに抜けるだろう(そんな馬鹿な)し、何より見送って悶々とするよりは観て納得した方が気分的にもいいだろう、と。

 あれこれ考えつつ鑑賞したのは、鎌倉時代に宋に渡り、日本に禅宗を興した道元の姿を描いた歴史もの禅 ZEN』(角川映画・配給)。上記のようにまったく期待せずに鑑賞したんですが……これは望外の収穫。今年に入って観た日本映画では『誰も守ってくれない』に並ぶぐらいの出来でした。決してドラマティックとは言いがたい道元の生涯をテンポよく、しかし穏やかに綴り、難解と言われる禅宗の、その実シンプルな根幹を明確に伝えている。古の日本を描いた作品ならではの四季の美しさも巧みに織りこんだ、とても優秀な映画でした。期待していなかったせいもありますが、大満足。

 移動にはバイクを選びましたが、幸いにも終了時間まで雨は降らず、濡れないうちにとさっさと家に戻り、軽く昼食を摂り昼寝をし、体調を整えたのち今度は電車にてまた西新井を訪れて鑑賞したのは――チェ 28歳の革命』(GAGA Communications×日活・配給)。せっかくのフリーパスなんですから、効力のあるうちに、万全の状態でもういちど鑑賞しておきたかったのです。結果解ったのは、やっぱり試写会の日は私の眠気が強烈すぎたということ。ちゃんと眠気を取って鑑賞したら、全然飽きるところがありませんでした。だいたい幾ら眠かったとはいえいちど観たものを、これだけ短い間隔で再鑑賞したのに退屈しなかったんですから、むしろ大した完成度と言えます。そして改めてゲバラと、その姿を見事に再現したベニチオ・デル・トロに惚れ込んだり。

 ともあれ、ちゃんと内容が頭に入ったので、これで心置きなく今週土曜日封切りの続篇を観ることが出来ます。それで、映画漬けだった1月を締めくくるつもりです。

『チェ 28歳の革命』2回目。

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