1週間後の逆襲。

 映画観に劇場まで行ってみたら電気系統の火事で営業休止してました、という珍しい経験からちょうど1週間。上映規模からして、あんまりほったらかしておくと知らないうちに終わっている危険があったので、取り急ぎ鑑賞してきました。いちおうユナイテッド・シネマ豊洲のホームページを確認して、とりあえずまた止まってまーすとか書いていないのを見届けてから出発。さすがに2回連続はありませんでした……2週続けてだったらさすがに問題だ。

 鑑賞したのは、奇しくも代わりに観た『バビロン A.D.』と同じ“バ”で始まり主人公の仕事もそこはかとなく似ている、バンコック・デンジャラス』(Presidio・配給)。香港・タイで活躍しているパン兄弟のハリウッド進出第2作であり、彼らの代表作『RAIN』を自らリメイクした作品でもあります。

『RAIN』は未だに思い入れの強い作品なので、期待よりも不安を抱きながら鑑賞したのですが――思っていたほどは悪くなかった。主人公の設定を大幅に変えてしまったぶん、そこから生じるアイディアや情感は大幅に削られてしまいましたし、主人公の変心にあまり裏打ちしていないぶん説得力に欠いたきらいはありますが、アクション・サスペンスとして水準はクリアしてます。映像の美しさやタイ独特の雰囲気の描き方など、少なくともここ何年かに鑑賞したパン兄弟の作品の中ではいちばん上出来です。まあ、間違っても傑作とは呼ばないし、文句なく他人様にお薦め出来る仕上がりではないんですけど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました