- 新田次郎『劔岳<点の記>』(文春文庫/文藝春秋) [bk1/amazon]
- うえやま洋介犬×西浦和也『妖幽戯画〜おどろ怪異譚』(竹書房文庫/竹書房) [bk1/amazon]
- ベルンハルト・シュリンク/松永美穂[訳]『朗読者』(新潮文庫/新潮社) [bk1/amazon]
ほんっっっっとうに読めてません。減らしたとはいえ劇場で観た映画は12本、レンタルで観たものも律儀に感想を書いていましたし、前半は作業が立て込んでいた関係で、後半はいまいち体調が振るわなかったのに加えてWiiなんて買ってしまったものだから、もー見事なまでに読書に割く時間がなくなってます。しかも1冊は漫画込みの怪談本で、残るは映画の予習なんですから、実質0に等しい。来月はもーちょっと頑張りましょう。
『劔岳<点の記>』は正直なところ小説としてはあまりいい出来ではない、と感じましたが、これの映像化をカメラマン出身の監督が熱望した、というのはすごく理解できる。読んだことで来月公開の映画版への期待が高まりました。『朗読者』は世界的な評価の高さも頷ける名作。『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督による映画版が楽しみ……な一方で、なんか今年はドイツを舞台にした映画が多くないか、と首を傾げたりして。
『妖幽戯画〜おどろ怪異譚』はうえやま氏の発表済作品を軸にしながら、双方の作風を配慮した組み立てが楽しい。出来れば、西浦氏原作×うえやま氏作画、という作品が幾つか入っていればなお良かったんですけど。次があるなら是非に。
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