痛恨。

 陽気とか今後の予定とかと相談した結果、今日も午前中に映画館へと足を運ぶ。梅雨時はほんとーにタイミングが難しい。

 天気は保った。だが今日は、自分の身体との打ち合わせでミスを犯しました。

 ……腹の調子が良くなかった。

 映画道楽にのめり込むようになった最初の頃、よりによってホラー映画のクライマックス寸前でトイレに駆け込む事態になり、以来腹具合には気を遣っていました。しかし今日は思いっ切り油断してしまった。行く前に整腸剤を飲み、早めに着いたのをいいことに用足しをして万全を期したはずが、まだ腹痛の原因が残っていたらしく、1時間ちょっと過ぎたあたりで、何年振りかに上映中の劇場からいちど退出する羽目に。

 まあ、戻ってもすぐに内容は理解できたのですが、中心人物の心境が変化する一番大事な描写を見落としたらしいのが痛い。今回は貯まりに貯まっていた無料鑑賞ポイントを利用して観ましたから、後日改めて有料で鑑賞しなおしてもいいんですが……出来ればそのぶんは別の作品を観たいのよね。

 鑑賞したのは、日本を代表する名優・役所広司の初監督作品、身近な人の死を受け入れるまでの過程を優しく、ユーモラスに描いたガマの油』(PHANTOM FILM・配給)

 内容がどうこうよりも、役所広司が監督をしているというそれだけで観る気満々だったのです。実際に観てみると、俳優や舞台出身の監督が陥りやすい、役者の演技を丁寧に追いすぎて表現が遠回しになったり解りにくかったりする傾向がはっきり出ていて、構成もどこかバランスが悪い。でも、そういう不器用さが登場人物の不器用さや優しさとシンクロして、不思議な味があります。積極的に推すにはちょっと完成度に不満がありますが、人によっては相当惚れ込みそうな作品です。

 今日はどーも身体のリズムが狂っているらしく、帰宅後一眠りしてスッキリするはずがうまく寝付けず、作業にかかるつもりだった夕方あたりから猛然と眠気に襲われてます。逆らっても進まんな、これは……。

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