本当は今日、いちばん観たかったのは、ミッキー・ローク完全復活作と呼ばれるアレでした。が、水曜日あたりに上映時刻が発表された時点で、断念せざるを得なくなりました。
何故かというと、つい先週開催されたばかりの新耳袋トークライブ、次回は7月頭に決定していて、そのチケットの発売が本日10時から始まる。回を追うごとにプラチナチケット化が進行し、今や発売1分ぐらいで勝負が決まってしまう有様故、参加したいならこの時間帯を外すわけにはいかない。そこで今日観る映画は、チケット確保に必要な時間を経過したあとで間に合う距離にローソンがある場所、というのをキーワードに選ばねばならなかった。結果、初回が9時50分だった第1候補は外さざるを得なかったのです。
そうして辿り着いたのは、新宿。ローソンチケットで新しい商品が発売されるあたりは、早めに機械の前に陣取っていないと間に合わなくなるので、30分ぐらい前に現地入りし、機械の前で待つ。……迷惑だと言われたらすぐに退いて別の手段に切り替えるつもりでいましたが、特に咎められず。しかしこれはこれで恥ずかしい。
10時になると同時に購入手続。自宅近所で手続をするときは、たいてい回線が混雑して何回もリロードする必要があり、今日も半ば諦めつつ待機……する間もなく、枚数の入力画面へ。あれれ、と思いつつ名前や電話番号を入力する画面に移り、気づけばほんの30秒くらいであっさり伝票が出て来た。すぐさまレジへ持ち寄り、チケットを発行してもらうと、これまでで2番目くらいに早い整理番号。とうとう売れ行きも少し落ち着いたのか? と微かに驚きながら、今回も購入を手伝ってくれているはずの某氏に電話をかけようとすると、逆に向こうからかかってきた。
「もう売り切れちゃったねー」
……勢いはまだ収まっていません。というか、地元のローソンではあんなに苦労していたのに、なんであんなスムーズだったんでしょう。機械が新しかったから? そんなんあり?!
ともあれ、無事にチケットは確保したので、安心して映画鑑賞へ。訪れたのはタカシマヤタイムズスクエアにある、テアトルタイムズスクエア。実は個人的に好きな映画館を3つ挙げろと言われたら間違いなく挙げるのがここです。スクリーンの大きさもさることながら、座席が急斜面になっているのが妙にお気に入り。場内アナウンスで、「暗い中移動しますと事故に繋がる恐れがあります」なんて表現をする劇場はここと新宿ミラノぐらいじゃないでしょうか。
鑑賞したのは、本年度のアカデミー賞でドキュメンタリー部門賞に輝いた作品、大道芸人のフィリップ・プティが、在りし日のワールド・トレード・センターで、2つのタワーの屋上にワイヤーを渡すまでの一部始終を、関係者の証言と再現ドラマで辿った『マン・オン・ワイヤー』(エスパース・サロウ・配給)。
アカデミー賞を獲るだけあって工夫を凝らし構成も巧み、なんですがやっぱりドキュメンタリーの弱さがあって、ほんの少しの寝不足を思いっ切り刺激されちょっとばかり退屈な印象を受けました。でも、無理にすべてを語らせたり露悪的にしたりせず、節度を保って当時の情熱と挫折、そして成功の喜びを優しいタッチで綴り、観終わったあと妙に力づけられたような気分を味わわせてくれる、いい作品であるのは確かです。
近場で昼食を摂り、ひとつだけお買い物をしてから帰宅。家に帰ってから、来月最初の土日のスケジュールが大変なことになっているのに気づきましたが、それはまた別の話。
コメント