陽気が不安定なのがいちばん困る。

 きょうは封切り日と映画サービスデーが重なる、という、のんびりと映画を愉しみたい人間にとっては鬼門に等しい日。でも観たい作品が一気に公開されるので、1本は消化しておきたいと出かける次第。

 窓口が混雑することを考慮して、昨日のうちにチケットを仕入れてきたのですが、このとき悩んだのは、どこで鑑賞するか、ということでした。晴れていれば迷うことなく西新井に観に行って、鑑賞後行きつけの蕎麦屋に――というお定まりのコースを取るところですが、しかし天気予報はどこもかしこも微妙な雲行きを暗示している。出かけているあいだは晴れか曇り止まりだ、と判断できればいいんですが、たまたま帰る時間に雨にぶち当たると目も当てられません。散々考えた挙句、安全策を取って、有楽町マリオン内のTOHOシネマズ日劇にて確保しておきました。

 ……で、実際出かけてみたら、1日ほとんど崩れることなく終わってしまったわけで。まあ、杖を持っていったら転ばなかった、という話なので別にいーんですけど。

 鑑賞したのは、ピクサーの最新作、自分をヒーローだと信じこんでいた犬の長い旅を描いたボルト』(WALT DISNEY STUDIOS MOTION PICTURES. JAPAN・配給)ピクサーらしく、前提は荒唐無稽でも、決して子供騙しにはなっていない、優秀な家族向け作品です。

ブラッディ・バレンタイン3D』以来に3D対応版で鑑賞しましたが、あのときほどしんどい思いをしなかったのは、ずーっと3D眼鏡のうまい掛け方を探ったのが良かったのか、そもそも前回ははじめから目が疲れ気味だったのがいけなかったのか。いずれにしても、ちょっと苦手意識はなくなったので、今後陸続と公開される3D対応作品もさほど抵抗感なく観に行くことが出来そーです。

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