『懺・さよなら絶望先生』第7話 アンドロイドは機械の花嫁の夢を見るか/将軍失格/ああサプライズだよ、と私はうつろに呟くのであった

 最初に損をしてあとで得を取る、つまりあとで徹底的にぼる商売が横行しすぎ、という『アンドロイドは〜』、冬将軍様が将軍をやめて暖冬危機な『将軍失格』、誕生日に誕生日パーティなんてサプライズじゃねえ、と叫ぶ『ああサプライズ〜』の3篇。

 大浦加奈子さんに続いて無限連鎖商法娘コンビ根津美子&丸内翔子登場。……原作でも出て来たばっかりで大してキャラの立ってない二人組だというのに、なんて贅沢な声優を使ってるんだ。そして初登場即“絵かき歌”参戦……。

 表現手法自体は今期のパターン通り、但し冬将軍の話にちょっと黒板ネタが多め。原作では本気で描く手間を省くために将軍様の兜を千里が叩き割っていたのを、叩き割るシーンを全力で描き込んである意味台無しにするあたりは素敵です。

 いちおうちゃんとシリーズ物っぽく構成していた第1期、“原作通り”のお題目の下にストーリーだけ原作を踏襲して表現をとことん実験的にしてしまった第2期、と来て、第3期はより“原作通り”に、表現を過剰に捻らず2話半の構成も守る、という方向で進めているよーです。表現のカオスを期待していた分だけちょっと残念ですが、安心して楽しめるレベルを保っているので、そんなには気にしていない。しかし感想を書くところがあんまりないのだなとにかく。

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