レンタルDVD鑑賞日記その18。

 こないだ、ジャック・ケッチャム黒い夏』を突然買ってきたのは、これが借りられたからだったりします。本の解説に、「映画化という話で、ジャック・ケッチャム自身も出演したと聞いたけどそのあとどうなったのやら」みたいなことが書いてあった、まさにその作品。劇場公開はされず、どうもテレビで放送されたようですが、ちゃんと完成、日本でも今年リリースされていたのです。折角観るなら、ちゃんと原作と比較しようと思ったので。

 テレビ映画になった、と聞いたときはどれほど悲惨なものになったのか、と不安でしたが、意外にもかなり原作通り。和らげてはいるものの、残酷な場面もかなり原作通りに再現しています。2時間に収めるために多くのシーンを省いていますが、要を得ているのであまり気になりませんでした。ちょっとポップすぎて原作の陰鬱とした空気がかなり薄れていること、原作では重要なモチーフとして扱われていたシャロン・テート殺害事件が最後でいきなり触れられているだけなので唐突に感じることが引っ掛かったものの、充分よく出来てると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました