DVDと映画館の変則2本立て。

 だいぶ前から今日観に行く映画は決めてました。が、いざ公開が近づいて胸躍らせつつ上映館とスケジュールを調べてみると、……23区内は2箇所だけ、しかもどちらも午前中の回がない。やむなく、午前中は自宅にて作業……しながら、思わずDVDを鑑賞してしまったり。最近レンタルで観る本数は増えているのですが、ちゃんと購入したものは返却期限がないせいで先送りにしがちなので、たまには消化しておこうと思ったのです。

 鑑賞したのは、清水崇監督が監修に回ってのハリウッド版シリーズ第3作呪怨 ザ・グラッジ3』(GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT・発売)

 清水監督が外れた、という時点でまあ色々違ったものになるか、緩い出来になっているかだと思っていましたが……解り易く劣化したなー。物理法則が適応出来ないモンスターだからこそ雰囲気作りが大事なのに、間の取り方をよく解っていないのでどーしても怖くない。怪奇現象のアイディア自体にはなかなか見るべきものがあったんですけど、それがほとんど活かせていないのがネックです。製作が始まった時点でだいぶ予算を削られたようで、セットもロケも大半がブルガリアで行われており、如何に旧作に似せるか、近づけるかに腐心したことばっかり語っているメイキングの方が面白いくらいでした。清水監督とかプロデューサーの一瀬隆重とかがもーちょっと腰を入れて監修した方が良かったんじゃなかろーか。

 昼食を摂り、一眠りしたあと、電車にてお出かけ。本日の目的地は錦糸町です。ここにはふたつシネコンがあるだけ、大抵の作品は他の行きつけの劇場でフォローできてしまうため来る機会はほとんどなく、今年は『13日の金曜日』のために訪れただけです。そのときはTOHOシネマズ錦糸町でしたが、今回はもうひとつのシネコン楽天地シネマズ錦糸町

 来たことはないものの、けっこう昔からある劇場だとは知っていたので、内装の状態が気懸かりだったのですが、入ってみるとそんなには気になりませんでした。入っている建物そのものや、売店などの設備はかなり古い印象ながら、座席やスクリーンなどは比較的最近手を加えたと思しくストレスを感じない状態の良さ。壇上から少し奥まったところにスクリーンが設置してあるデザイン自体も最近のシネコンとは異なっていますが、実は個人的にはこのほうが好きだったりする。前のほうに座っても、一定の距離が保たれるので、目が慣れやすいのです。通い詰めるほどではないものの、ここでのみの上映という作品があっても抵抗なく訪れることの出来る劇場でした。

 ともあれ、ほんとーに楽しみにしていた本日の劇場での鑑賞作品は、あまりに無茶苦茶な設定とクールかつパワフルな仕上がりが一部の映画ファンを熱狂させた傑作『アドレナリン』の紛う方なき続篇、アドレナリン:ハイ・ボルテージ』(Sony Pictures Entertainment・配給)

 ……こんな言い方するの初めてですが、本気でちびりそうなくらいの傑作でした。無茶の度合いが前作を上回っている。充電式の人工心臓にすげ替えられてしまい、1時間程度の間隔でチャージしないといけない、ということで、自分本来の心臓を探しつつ行く先々で、ありとあらゆる手段で充電を試みるわけですが……本当にやり過ぎ。こういう無茶を徹底的にやってくれるから、愉しくて仕方ありません。R-18+と一般映画ではあり得ないくらい高いレーティングを設定されてますが、それも仕方ないでしょう、というか子供に見せちゃ駄目です本当に。こーいうのが嫌いという人も多いでしょうが、私は大満足。すぐにでももう1回観たいぐらいだ。

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