深夜に不定期で放送されている、超常現象のないホラードラマ、第6弾。昨晩放送されていたのを、作業の傍らリアルタイムで鑑賞してました。
……ただ、正直に言って、初見のときのインパクトはもうありません。1時間の中で、谷村美月が主演を務めるパートを合間合間に挟みつつ、都合6篇のエピソードを盛り込む、というスタイルはどーしてもアイディア一発勝負になりがちで、これだけ回を連ねていくとネタの傾向が読めてしまい、あんまり衝撃を受けない。ショック描写のインパクトこそ健在ですが、それも初見のときだけで、振り返ると誤魔化されたような印象しか蘇らないし、そもそも締め括りが怖かったという話もそんなになかったりする。
そんな中で今回、いちばん出来が良かった、と思ったのは残業の話。ボツの書類に1枚しかない記念写真、それにシュレッダーという小道具が出て来た時点でだいたい何をするのかは想像がついたんですが、人物描写や最後の表情が実にリアル、かつ不気味でいい。普通の連続ドラマではメインを張ることのあり得ない人物像に物語、というだけでも印象的だったりします。
毎回、谷村美月のパートは途中のエピソードと何かしらの関連性を示して終わるのですが、今回は(というか今回も)ちょっと失敗気味。狙いは面白いんですが、彼女がああする必然性がない。だいいち、あの状況だと確実に隣人に気づかれてます。クライマックスで見せる表情、そして最後の行動など、アイディアの良さと彼女の演技力は堪能できますが、もーちょっと他のエピソードと密接に絡めつつ、説得力も付け足して欲しかった。
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