寝不足気味に会話劇はきつい。

 本日は、かなぁり前から楽しみにしていた、実際のところ日本での配給元が公表される遙か以前から待ち焦がれていた作品の封切り日です。昨晩から胸を膨らませて――

 ……膨らませすぎて微妙に寝足りない、という遠足前の小学生のような状態で観に行く羽目になりました。久々にバイクを使おうとしたところ、このところ急に冷え込んできたということもあってなかなかエンジンがかからず、移動もヒヤヒヤものに。出た時間が早かったので、開映には充分間に合いましたけどもさ。

 ともあれ待望の1本は、クエンティン・タランティーノ監督×ブラッド・ピット主演という夢の顔合わせで、ナチスと彼らを駆り立てる特殊部隊、そしてナチスへの復讐を誓う女の行動とが交錯していくドラマイングロリアス・バスターズ』(東宝東和・配給)

 もうまさにタランティーノ流戦争映画。そもそも戦争映画で普通描かれるような題材がほとんど無視されて、ナチス・ドイツが台頭する時代背景でどんなクレイジーなドラマが繰り広げられるか、というところに興味が集中してます。舞台はそれほど多くなく、濃密な会話で醸成される緊張感と瀬戸際のユーモアで魅せ、それが最後の最後で合流し、異様なクライマックスに繋がる。ブラッド・ピットよりもナチスユダヤ人狩りを先導する男を演じたクリストフ・ヴァルツのほうが気を吐いていたのがファンとしてはちょっと残念ですが、ヴァルツは間違いなく名演だし、ブラピも締めるところは締めてくれるのでちゃんと堪能させてくれます。背景には悲劇があるのに、妙な爽快感のある結末もグー。期待に応えてくれた1本でした。

 ちなみに、『地獄のバスターズ』を予習した意味はまったくありませんでした。もうまるっきりの別物です。

 鑑賞後、行きつけの蕎麦屋にて昼食を摂ったあとすぐに帰宅、少し昼寝をしたもののまだ眠気は抜けず、未だに尾を引いております。嗚呼駄目だ、とりあえずデスクトップPCは眠らせて、あとはベッドの上で少しだけ作業を進めたら私も寝よう……感想を書き上げられるよーな状態ですらありません……

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