レンタルDVD鑑賞日記その56。

 久々のレンタルDVD鑑賞日記は、昨年試写会で観た作品の続きです。ようやく時間が動き出した気分。

 1年以上観られずにいたのが悔やまれるくらい面白いです、これ。試写会で観た第1話・第2話は「ルール設定が多すぎで把握するのが大変、たった6話で活かし切れるのか、ちゃんと話を締めくくれるのか?」という不安を抱かされましたが、少なくとも設定を活かす、という点についてはこの中盤だけでも充分すぎるほど見事な成果を示しています。時間を止められる櫛というオブジェクトの凄さと考えてみれば当然の弱点、そして物語のところどころに隠されたオブジェクトのユニークさと、その特性を活かした駆け引きは秀逸。特に櫛の意外な使いどころのアイディアは本当に唸らされました。

 登場人物が善人なのか悪人なのか判然としないのも、物語に緊迫感と意外性を齎している。前2話で冷徹な悪役ぶりを見せたカールがオブジェクトを探す意外な動機、“チケット”を巡って駆け引きを繰り広げたウォーリーがミラーにかなり積極的に協力したり、善人めいた表情を窺わせながら、なおも予断を許さない。ここに来てルーバーが一気に存在感を増しているのも面白い。

 唯一、第4話で繰り広げられたラヴ・シーンだけが若干腑に落ちなかったのですが、まあその程度。ものすごーく興奮してますが、作業が立て込んでいるので、残り2話は明日以降鑑賞します。果たして観終わってもこの興奮が続いているかどうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました