昨晩、切れ切れに鑑賞。クリント・イーストウッド監督1997年の作品。主演にジョン・キューザックとケヴィン・スペイシー、いきなり殺されるのがジュード・ロウという贅沢な布陣による犯罪ドラマ、なんですが、正直いまいち。人物配置に無駄が多く、尺が長すぎるのです。実話に基づいている、と知って頷ける部分もありますが、それでももっとスマートに出来たはず。恐らくこの監督とキャストでなければ、もっと詰まらない作品になっていたでしょうけれど。
でもこの映画のいちばんの問題は、ザ・レディ・シャブリかも知れません。他の人物が印象から消えるくらいに強烈でした……。
訳あって早めに消化する必要に迫られ、今日届くなりさっそく鑑賞。ジョニー・トー監督2006年作品、返還間際のマカオを舞台にしたノワール。
広告ではジョニー・トー監督最高傑作と謳ってましたが、看板に偽りなし。これは大傑作。トー監督作品常連俳優を中心に築きあげられる人物像の強固さに、外連味に富んだ銃撃戦。香港映画らしいユーモアも浮いておらず、人物の格好良さをさらに引き立てている。予測不可能の展開の果てに待ち受けるクライマックスの味わい深さまで含めて、間然する余地が皆無でした。いやもう、なんで劇場で観なかったんだ俺。
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