レンタルDVD鑑賞日記その111。

 またしてもジョニー・トー監督作品です。2003年製作、『インファナル・アフェアII・III』を押さえて香港電影金像奨を獲得した(調べてみると『マッスル・モンク』との合わせ技っぽかったですが)、ハードボイルド・タッチの物語。消えた銃とある男の死を巡り、警察の3つの組織と犯罪組織とが入り乱れる一夜を描く。

 もうすっかり信頼しきっているジョニー・トー監督作品ですが、これもアタリでした。なかなか先の見えてこない行動や駆け引きが、最後の爆発的なクライマックスに繋がっていく。タッチはシリアスなんですけど、よくよく流れを考えると毒とユーモアに満ちあふれている、というのが秀逸です。教訓じみたものは見当たりませんが、警官が法を犯す姿のリアリティに虚無的なものを漂わせる傑作。

 なお、諸般事情からしばらくのあいだレンタルでの鑑賞は抑える予定です……予定なのですぐに撤回するかも知れませんが。再開するまでのあいだ、ときどき手持ちの未鑑賞DVDを消化するつもり。

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