先週、『ふたりはプリキュア Vol.3』と一緒に借りたのが返却期限間近となってしまったので、テレビが特番だらけで観たいものがないのを幸いと、立て続けに鑑賞してしまいました。……やっぱり、詳細な感想を書くつもりのDVDは1本ずつ借りたほうがいいな。
『荒野の用心棒』に続くセルジオ・レオーネ監督&クリント・イーストウッド主演によるマカロニ・ウェスタン第2作。ふたりの賞金稼ぎとギャングの駆け引きを描いてます。
前作に比べて、ストレートな西部劇になった感じ。三者入り乱れての駆け引きは先読みが出来ませんが、行き当たりばったりなので、その意味でのカタルシスは薄い。しかし、西部劇ならではの見せ場は多いし、意外なドラマもあって見応えは充分です。
イーストウッドが主演、というよりはもうひとりの賞金稼ぎのほうが、腕前の面からもドラマ的にも主人公という趣ですが、それはそれで味がありますし、そもそもイーストウッド演じるキャラクターがいなければ成立しない話であり、そういう立ち位置でも存在感を存分に示しているのはさすがの貫禄。面白かった。
- 『ホースメン』(Culture Publishers)
こちらは昨年の劇場公開時、気に懸けながらも観逃してしまった作品。デニス・クエイドとチャン・ツィイーの共演によるサイコ・スリラーです。聖書の黙示録に登場する“騎士”をモチーフとした連続殺人の謎を追う物語。
雰囲気は非常にいいですし、土台となっているアイディアも悪くない。ただ、背景の仄めかし方や、伏線の組み込み方がいまひとつ足りてない。もっと細かく、緻密に伏線を配していれば、このクライマックスの衝撃はいっそう強烈なものになったように思われます。猟奇シーンの匙加減や、途中で登場する“犯人”とのやり取りも実に巧みなだけに、傑作と呼ぶにはもう一歩及ばなかったのが残念。
しかしこの作品、チャン・ツィイーはけっこう微妙な配役だと思う……解釈によっては巧妙とも言えるんですが、そこまで考えていたのかどうか。
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