新耳袋トークライブ41

 わざわざ別カテゴリまで作ってしまったぜい。今年初の新耳袋トークライブ、私にとっても今年初の徹夜イベント。朝まで持ちこたえられるか若干の不安を抱きつつ現地へ。

 今回は何故か一時間押しの午前一時開場・三十分開演というスケジュール。あとで説明していたところによると、LOFT/PLUSONEで直前に開催していたのが『ローレライ』の非公式だけど監督・原作者も来訪しているというイベントで、ちょっと時間を余分に欲しかったため店側から木原浩勝氏らに頼んで開始を遅らせてもらった、という事情らしい。それはまあ仕方ないか。

 開始時間が遅くなったせいか、いつものように近くの公園で待機、という形ではなく地下にある店の入口前から整理番号順に列を作って待つという格好になっていた。今回は確保した番号が若かったので並ぶとしたら階段の途中、しかしその辺だと私のPHSは受信不能になり、一緒に参加予定の方々から連絡があったりなかなか姿を見せなかった場合に困るので、上でギリギリまで待つ。前回ご一緒した作家のKさん(別に名前を出しても問題ないような気はするのですけど、今回もうっかり確認を取り忘れたのでいちおう伏せておきまする)に久々にやって来た松本楽志さんのおふたりは確認できたので、とりあえず列に着く。あとからもうひとり、バイト時代からのお知り合いでいまやすっかり怪談仲間となってしまった某氏も無事にやって来られました。近頃また大所帯になりつつあります。

 さて、そしてようやく本題。前回から約三ヶ月の間が開いたのでそれなりにストックがある……かと思いきや、なんとなく不安な雲行き。それでも中山市朗氏からスタートして、小粒ながらも如何にも『新耳袋』らしいネタが並びました。お二人のネタのなかでいちばん印象的だったのは、敷金十五万円、家賃五万円の三階一戸建てと、廃屋の怪。一部展開が破綻しているので収録するには工夫が必要、と仰言られていましたが、多分何とかして収録してくださるでしょう。

 また、中盤には近頃著者ふたりに次ぐレギュラーとなった感のある某氏を壇上に上げて、ちょっと珍しい“いわゆる”心霊写真二点に、某氏が採集してきた久々に強烈なUFO話などを披露されました。その辺の話よりも、今回ビデオを持ち込むはずが引っ越しの荷物に埋もれてしまったために間に合わなかったという、某氏が宴会で撮影した奇妙な映像にまつわる話の下世話ぶりのほうが印象に残っているのはどーだろう。UFOのほうは洒落にならない展開だってしてたはずだぞおい。

 その後更に細かい話を付け足したのち、最後にちょっと重い話で締め括り。時間が短かったために物足りない気分になるかも、と予測していたのですが、意に反してけっこう密度の高い回になっていたように思います。格別に怖いエピソードというのは少なめでしたが、その分いかにも『新耳袋』らしい不思議さのある内容が多かった。

 ご一緒したお三方と、今度は体験談に登場した某所の間近で怪談を語る会でもやりましょー、とお約束して別れる。……地道に道を踏み外してるか?

 最後に、今回ご一緒したKさんから本を頂いてしまったので御礼含めてご報告。

  1. 工藤美代子『日々是怪談』(中公文庫/中央公論新社) [bk1amazon]

 ……イニシャルが同じですがご一緒した方の本ではない。前回のときに薦めてもらい、頭のなかに題名はしっかり刻み込んであったのですが、近頃なかなか大きな書店に行く機会が得られず、行っても新刊本を漁っているうちに疲れ果てて旧刊の棚まで立ち寄れないという状況が続いていたのでなかなか購入できずにいたところ、頂いてしまいました。本当にありがとうございます。なるべく早いうちに拝読します〜。

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