鑑賞報告

 買ったのは2002年3月10日、何と8年も寝かせてました。ほったらかしにも程があるだろ!

 しかし、『ミリオンズ』や『スラムドッグ$ミリオネア』を観たあとでこれを初めて鑑賞すると、色々と発見があります。だいぶ表現手法は落ち着いてきましたが、題材や方向性はあまり変わっていないということや、中心から外れた人々の鬱屈や爆発力を描くことへの情熱。ダニー・ボイルという監督は実はその辺、基本的に揺らいでいないのです。……あと、やけに汚い描写大好きらしいのも。

 恐ろしく悲惨な話だし、終わっても何の解決にもなっていないのですが、妙な力強さがあって、観終わったあとにパワーを分け与えられたような心地がする。そういう意味では、『スラムドッグ$ミリオネア』に繋がる第一歩として眺めても興味深い作品でした。

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