レンタルDVD鑑賞日記その134。

 クリント・イーストウッド祭はひと休みして、自分で「観ておかねば!」と思っていた作品を拾ってきました。ロバート・ロドリゲス監督、クエンティン・タランティーノ脚本&出演、ジョージ・クルーニー主演による狂気のホラー映画。イかれた犯罪者と彼らの人質一家が、メキシコのバーで思わぬ災厄に遭遇する。

 ……とにかく前半の、まるでスプラッタ・ホラー一歩手前のクライム・サスペンスから、後半でいきなりオカルト・ホラーに一転してしまう異様さと、双方のモチーフが完璧に掘り下げてあってまったく間違いがないあたりに惚れ惚れとします。あからさまに間違った組み合わせなのに、ディテールはむしろ凄まじいまでの練度を誇っている、という。やたらキャラ立ちした面々にタラらしい印象的な台詞、挙句に突入するクライマックスのカタルシス。のちに『グラインドハウス』に繋がっていく、「大真面目にバカをやる」精神の凝縮された逸品でした。

 徹底的に毛嫌いする人もいるでしょうが、ハマれば非常に面白い映画なのに、現在映像ソフトは発売されている形跡なし。権利の行き先が不明瞭になっているのでしょうが、何とか復刻して欲しいものです。

 ラクロス部の二人組の仲違いを描く第33話、なぎさに意外な恋のお相手登場の第34話&35話、石の番人脱走劇の顛末・第36話までを収録。

 この辺りからちょっと筋回しの随所に無理が見られます。第33話の仲直りのさせ方にしても、第34話の運動会の纏め方にしても、ちょっと強引。意識的にシンプルにしたせいなのか、けっこう無理に話を続けているせいなのか。そんな中で、藤村君ひと筋ななぎさに想いを寄せる少年を登場させたり、しばらく音沙汰のなかった番人を活躍させたりと、細かな工夫を凝らしたパートです。

 それにしてもこの第1期プリキュアに登場する男子たちのある意味で非現実的な存在感はどー捉えればいいのか。やたら好青年過ぎる藤村君もさりながら、今回なぎさを振り回す支倉くんのマイペースぶりと来たら。お前、告白しておいて返事に興味はないのか。保留のまんまで無理矢理デートに誘うなよ。そして誘った先で別の人に一目惚れしたからって、なぎさの扱いをそこまで変えるか?! 客観的に、ご縁がなくて幸いだったと思う、となぎさを慰めたいところですが……そうもいかない事情があるのは、ご覧の方はご存知でしょうが。

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