6度目の午前十時の映画祭、ついでに(ほぼ)二等辺三角形。

 午前十時の映画祭、今週から年末ぐらいまで、ほぼ毎週のように観たい作品がかかるのです。出来る限り拾うつもりで身構えていて、一昨日ふとネットでスケジュールを確認したら――もう席が埋まりかかってました。慌てて確保したので、もはや予定は動かせません。朝から自転車にてお出かけです。……完全に気温を読み違えました。凍るほどではありませんでしたが、六本木に到着したときには、鍵を抜くのに手間取るほどかじかんでいました。

 今週の作品は、ロバート・レッドフォードポール・ニューマン主演、映画史に残る痕ゲームの大傑作『スティング』(CIC・配給)。ミステリ愛好家としてはいつか観ねばならない、と思っていた1本ですが、いややっぱり素晴らしかった。予め映画祭のプログラムなどでネタばらしを避けつつも知識を仕入れていたせいで、細工はあちこち見抜くことが出来たんですが、罠の描き方の巧さ、そして登場人物のみならず観客までペテンにかけて、それで爽快感を味わわせてしまう手管の華麗さにただただ脱帽。何度も観てみたくなる、という評も頷けます。あと個人的に、若き日のロバート・レッドフォードが、売れ始めた頃のブラッド・ピットと雰囲気がよく似ていることにビックリ。私の母が『リバー・ランズ・スルー・イット』を観て指摘していたことなのですが、ようやく納得がいきました。

 鑑賞後は毎度のようにうどん屋にて昼食を摂ってから帰宅――はせず、寄り道してきました。豊洲へ。……土曜日初日の映画、どうしても観逃したくないので、チケットを押さえに行ってきたのです。距離はそこそこですが、六本木から自宅までよりはまだ短い。そんなにしんどくはないだろう!

 ……と思っていましたが、やはりこれだけ走ったあとで、晴海大橋の大きな山を上り下りするのはしんどかった。帰宅までに費やした時間は、この距離とアップダウンを考えるとあまりかかっていないのですが、さすがに体力は消耗しました。とっても眠いので、今日は早めに店じまいいたします……。

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