デジタルっていいな。

 12月は特に金曜日封切り作品が多い傾向にあります――個人的には、土曜日と勘違いしてしまうのであんまり嬉しくないのですが、それはそれとして、観たい作品があれば金曜日だろうと初回に駆けつけるのであります。自由業者の特権みたいなものです。

 訪れたのはTOHOシネマズ日劇。調べてみると、今年の夏にフリーパスで『OD3』を再鑑賞して以来でした。ちょうどあのあとぐらいから、午前十時の映画祭を頻繁に鑑賞するようになって、六本木と豊洲で観る本数が増えていたからでしょう。

 作品は、リドリー・スコット監督×ラッセル・クロウ5度目のコラボレーション、イギリスの伝説に語られる英雄を新解釈で描き出した歴史スペクタクルロビン・フッド』(東宝東和・配給)

 リドリー・スコット監督作品としてはいまひとつメッセージ性に乏しく、物語もストレートな印象。ですが、ひとつ無くしてもバランスが崩れかねない巧妙な人物配置に、大迫力の戦闘場面はさすがの貫禄。映画館で観る醍醐味のある作品でした。

 ちなみに、TOHOシネマズ系列では2011年以降、上映作品のデジタル化を本格的に進めていくとのことで、その流れに合わせてか、本篇もデジタルでの上映。フィルムでも封切り直後なら映像はクリーンなのですが、それでも若干のキズや映写機の状態によるちらつきは生じてしまう。しかしデジタルだとこの辺の問題は完全に払拭され、いつでもクリーンな絵で鑑賞できる。特に本篇のように細部まで拘った、大作映画だとこのシステムは有り難い――とは言い条、最近は午前十時の映画祭ですっかりクラシックな映画の魅力に目醒めつつある私としては、フィルムはフィルムで上映できる環境を残して欲しい、と思わずにいられないのですが。

 鑑賞後、しばらくご無沙汰していたうどん屋にて昼食を摂り、そのあと少し用足しをして帰宅――のつもりが、腹具合が悪くなったため自宅へ直行。まあ、鑑賞中におかしくならなくて良かった。

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