本日は某所でのお花見会に参加しようか、と思っていたのですが、作業がかなりびっしりと詰まっている状況で、しかも普段は昼寝して睡眠量を調整している時間帯に被っており、参加してしまうと夜の作業効率が落ちる恐れがある。そのうえ、気になっていたイベントの初日だったことにも気づき、だいぶ迷った挙句に、19時15分スタートのイベントの方を選んだ次第。
この“大成龍祭2011”は、ジャッキー・チェンの作品31本を上映する、という趣旨のイベント。既に大阪で開催され好評を博し、4月から名古屋と六本木の劇場で、毎週1回、1本ずつ上映していく形で始まったのです。こーいう趣味的な企画が基本的に好きで、かつジャッキー作品は追々過去に遡って鑑賞する意志があったため、何本かは拾うつもりでいたのです。そのうえ、六本木での第1回作品が、かのブルース・リー主演作品の正統的続篇で、実は日本ではこの映画祭で初めて劇場で上映されたらしい『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』(Paramaunt Home Entertainment Japan発売)。この背景だけでもそそられるものがあるので、スクリーンで観られるならば、と馳せ参じたわけです。
上映の前に、六本木での開催を記念する形で、ジャッキー啓蒙ユニットスクール・オブ・ジャッキーのおふたりによるトークイベントが催されました。折しもジャッキーが、自らの死後に財産をすべてチャリティに寄付する旨が発表されたり、その前にはジャッキー死亡説が流れたり、とけっこう話題を振りまいていたこともあって、作品以上にその辺の事情や人柄についての言及が大半。
肝心の『レッド・ドラゴン』については、何だか奥歯に何かが挟まったような話し方をしていたので、不安と期待半々で鑑賞したのですが――納得。ジャッキー本人には色々含むところがあったのも解りますが、ある意味で完璧に正しい“続篇”でした。終わった瞬間「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」になりますが、そこも含めて間違ってはいない。間違ってる間違ってない、という話をするならもっと根本のところから違うのだ! 違ったまま引き継いでいるからこれでいいのだ!
しかし、そーいう微妙なところまで愉しいので、これはこれで観る価値はありました。上映媒体がDVDなので画質を心配していたものの、字幕がガタガタしているくらいで、そんなに気にはならなかった。この感じなら、また観に来てもいいかも――午前十時の映画祭だけでもチェックするのが大変なので、そのうえ大成龍祭までぜんぶ押さえる、などという無謀は避けたいところですが、まあ、余裕のあるときに足を運ぶくらいで。
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