レンタルDVD鑑賞日記その180。

『ＳＨＯＴ／ショット』(KLOCKWORX)

　心身共に不調なので、ちょっと気分を入れ換えるため、届いたレンタルDVDをさっそく鑑賞。ウルグアイで制作された、約80分間ほぼワンカットで撮影されたサスペンスです。……パッケージとかにはP.O.V.と記されてるんですが、P.O.V.という手法は登場人物の視点＝カメラというのが大前提のはずで、これはあくまでワンカット撮影の作品、と捉えるべきでしょう。その意味では、撮り方に工夫が凝らされていて感心します……が、脚本と芝居が駄目すぎて、美点をほとんど殺してしまっているのがもったいない。実話に触発された物語だそうですが、いったいどういう現実があればこーいう話になったのかも謎で、色んな意味で腑に落ちない作品でした。撮影のうえでの工夫と努力が評価出来るだけにとにかくもったいない。

　ちなみに本篇、『オープンウォーター』のスタッフによって既にリメイクされているそうです……いったいどう作り直したんだろう。もしストーリーがそのまんまなら、どーしようもないと思うのですが。