5日連続の映画館詣でです……さすがに止めますが。現在、観たい物をすべて押さえようとするとこのくらいのペースになってしまいます。どうやって調整したらいいんだか……。
本日は、毎週日曜恒例の大成龍祭2011。正直、ロー・ウェイ監督作品はお腹いっぱいです、気分だったので先週の『ジャッキー・チェンの飛龍神拳』は見送り、2週ぶりの訪問です。今回の作品は、失われた秘伝書を携える謎の男にジャッキーが扮し、各派入り乱れての戦いが繰り広げられる『蛇鶴八拳』(東映配給)。
各所の資料から、ロー・ウェイ監督の呪縛から逃れる第一歩として作られた印象を受けたので、その意味でも期待していましたが――これは間違いなく、その後のジャッキー・スタイルの萌芽です。基本はシンプルなんですが、その中で人物関係を意識的に掻き回してストーリー的な見所を作る一方で、アクションにもそれぞれ意味を持たせている。何より、これまでのやたら躊躇なく人を殺していたスタイルから一転、ジャッキーの戦い方が殺さない方向へと切り替わり、そしてキャラクターの描き方にもアクション自体にもコメディ色が出ている。よく観るとすげー低予算なのが察せられますが、だからこそ懸命の想いが伝わる。今のところ初期作品ではいちばん好きです。
あ、そうそう。上映開始前に、大成龍祭2011に寄せたジャッキーのメッセージと共に、出演100作を記念する今年の最新作『1911』の予告篇が流れました。辛亥革命を題材にしていて、見るからに力作。今年11月5日に世界同時公開、と出てました。愉しみ……見事に大成龍祭終了と入れ替わるように公開されるのがおかしい。
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