ロビンソン夫人ひでえ。[午前十時の映画祭(64)]

 今週の午前十時の映画祭、《青の50本》を押さえるべく、朝から六本木へ。ここに来て急に予報が不穏となってきたので、朝の時点で雨は上がっていましたが、万一を考慮して電車でお出かけです――フリーパス最後の1週間にスパートをかけるつもりだったのに、来週いっぱい悪天が続きそうなのが哀しい。

 今週の作品は、サイモン&ガーファンクルの音楽とラストシーンがあまりにも有名な青春映画の傑作『卒業』(日本ユナイテッド・アーティスツ配給)。S&Gに愛着のある私としてはいちど観ておかねばならない作品だったので、心して臨んだのですが――

 ……ロビンソン夫人、人でなしだ。

 有名なラストシーンからラヴロマンスのように捉えていましたが、本質的には象徴を多用した、ユーモアと深みのある良質の青春映画です。文芸的な語り口なのに飽きるところがなく、非常に優れた作品――と読み解くことは出来ても、とにかくロビンソン夫人の行動の酷さが印象に残ってしまって、もう。それだけ演じていたアン・バンクロフトが巧かった、という証左でもあるんですが。

 鑑賞後はいつも通りうどん屋にて昼食を摂り、電車にてまっすぐ帰宅。フリーパスがあるので、多少無理をしてハシゴをすることも検討はしたんですが、六本木では観たい映画ぜんぶ押さえちゃってたのよねー……

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