これくらい夜に上映できんかったものか。[午前十時の映画祭(67)]

 今週の午前十時の映画祭《青の50本》を鑑賞するべく、六本木へ。今日も真夏日とのことですが、先月あたりと比べれば遥かに過ごしやすい。10分ばかり早めに出て、ゆったりとペダルを漕いでいると、心地好いくらいの陽気でした――いや、それでも暑いのは暑いんですけどね。

 作品は、黒人の刑事が旅先の南部で、差別意識と戦いながら殺人事件の真相に迫るサスペンス・ドラマ夜の大捜査線』(日本ユナイテッド・アーティスツ配給)

 これは面白かった。最後まで地元住民の差別意識に足を取られながら、少しずつ事件の真相に肉迫するドラマティックさもさることながら、何度も逆転があるミステリとしての見せ方も秀逸。ヒントの鏤め方がうまい、というわけではないのですが伏線はちゃんと用意してあって、けっこう唸らされます。見ようによっては、シドニー・ポワチエ演じる黒人刑事が、金田一耕助あたりとダブって感じられるのも、ミステリ者としては興味深いところでした。……ただ、題名が題名なんですから、これぐらい夜に上映してくれても良かった気はする。

 鑑賞後、ちょこっとだけお買い物をしてから帰宅。移動距離が長いので、通り道に何軒も本屋があるんですが、そうすると却ってどこに寄っていいのか解らなくなるという……。

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