- 『大酔侠』(KING RECORDS)
ジャッキー・チェン作品渉猟の一貫として鑑賞……したんですが、そういう意味ではあんまり収穫がない1本。何せ子役時代の出演で、大勢いる子供たちのひとりですから、どれがどれだか解りません。むしろマースのほうが面影があって察しがつくぐらい。
内容的には、武侠物に属する活劇。ブルース・リーすら登場していない時代ですから、アクションといってもかなり切れ味に乏しい仕上がりですが、人物を凛々しく魅せる技に優れた序盤はなかなかの面白さ。ただ、終盤に入って、別の要素が紛れ込んだあたりから主題が暈けてしまい、最終的に漫然とした仕上がりになってしまったのが残念。……それでもロー・ウェイ時代のジャッキー作品よりは間違いなく愉しめる不思議さよ。
- 『ほんとにあった!呪いのビデオ46』(BROADWAY[発売])
リリース当日に借りるのを忘れていたので、本日急遽出かけて仕入れてきました。
岩澤くんが構成についてからの作品ではいちばん出来がいい気がします。他の巻と繋がるようなネタがなく、取材部分が長尺に亘るエピソードのドキュメンタリー部分がなかなかに異様な手触りで、久々に重みがあります。個々の映像が、やはりパターンに陥っている感は否めないものの、けっこう上出来であることも幸いしている。毎回この水準を維持してくれれば安心して観られるんですが……。
きっと夏にはまた連続でリリースされるのでしょうが、昨年のような無惨な結果に終わらないことを願います。
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