『ゲゲゲの鬼太郎』第15話 働く!目玉おやじ

 親孝行な鬼太郎に対し、何も報いてやっていないと嘆いた目玉のおやじは、ふと鬼太郎が漏らした「自転車に乗ってみたい」という言葉に、自分が稼いだお金で自転車をプレゼントすることを思いつく。妖怪横町の仲間たちの店で働き口を探すが、他の者よりサイズの小さいおやじに出来ることは限られている。仲間たちに鬼太郎に対する箝口令を敷きつつ労働に勤しむおやじだったが、例によって口の軽いねずみ男がそれを漏らしてしまい……

 やっぱり学校も試験もなくても経済だけは明確に存在しているらしい妖怪世界。しかも流通しているのは日本の貨幣、って法的にまずくないか。

 まあそんな細かいところはさておき、ネタとしてはごくありきたりの人情ものを、極小サイズの目玉おやじでやってみたらどうなるか、というのを実践したのみ。やらせる前に重労働になるの気づけよ、とかあからさまにおかしいところが多々あるのにそのまんま流してしまっているので、どうも子供騙しの印象を免れない。その気になれば幾らでも毒を効かせられるのが鬼太郎の良さなので、もうちょっと工夫が欲しかったところ。今回の脚本担当は吉田玲子氏、さすがに台詞は達者ですが、話の完成度としてはいまいちでした。

 絵のほうは良く動いてアニメらしい魅力を発揮していたものの、細かくデッサンが崩れていたのが気になってしまいました。まあ、動きが見られるだけでだいぶんましなのですけれど。

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