『グレイヴ・エンカウンターズ』イベント付特別先行試写会atシネマート六本木。

 久々に、イベント付の試写会が当選しました。会場はシネマート六本木――って、前回の『ホーボー・ウィズ・ショットガン』と同じ場所だ!――、開場18時で開演は18時半。可能ならハシゴしたい時間でしたが、昨日も触れたような事情で、さすがに2本立てにする余裕はないし、試しに調べてみたら都合のいい作品も見当たらなかったので、早めに現地入りし、近くのファストフードで仕事をしつつ時間を潰してから会場へ。

 上映作品は、You Tubeにアップされた予告篇がその怖さで評判になり、凄まじい回数再生されたことでも話題の、フェイク・ドキュメンタリー形式によるホラーグレイヴ・エンカウンターズ』(ALBATROS FILM×INTER FILM配給)

 上映はイベント後だったのですが、ここでは先に簡単な感想を。いい意味でも悪い意味でもやり過ぎで、そこが愉しいタイプのホラー。あちこちに粗がありますし、余り辻褄を考慮していないので、ホラーといえども一貫性が必要、と考える人だとちょっとイラッとするかも知れません。しかし、フェイク・ドキュメンタリーではここまで振り切れた趣向を用意する作品は案外珍しく、その突出ぶりと心意気は買えます。条件付きではありますが、オススメしてもいいと思う。とりあえずお化け屋敷的な怖さを求めているなら満足できるはず。

 イベントのほうは、映画公開に先駆けて発表されたスマートフォン用アプリ、予告篇の終盤に登場する不気味な顔に誰でもなれる、という写真加工ソフトをフィーチャーし、会場を訪れたお客さんが被写体となって制作された“グレイヴ顔”5つのなかから、“恐怖のグレイヴ顔大使”に就任した某芸能人が1枚を選ぶ、という内容。

 問題のアプリの見本写真というかたちで既に登場していた某芸能人、写真の雰囲気からなんとな〜く「この人だろうな」という推測はついていた。私が座った席の後ろのあたりでも、同じ名前を挙げている人がいたので、バレバレなのは確かだった。しかし、私が席だけ確保したあと、トイレに向かうためにスクリーン前の舞台を通りかかったとき、「こちらから小森純さんが入場して……」とか打ち合わせているスタッフはさすがに迂闊すぎると思う。シークレットなら、ギリギリまで秘密を保つ努力ぐらいしろ。バレバレでも。

 小森純が不気味さを強調したメイクで登場したり、結婚生活をちょっと語ったり、最後に客席中央で観客と共に撮影を行う場面では最後まで低姿勢だったり、と全体に和やかでいいイベントだったんですが、どーもスタッフは手際が悪くて気になりました。司会の方の右か左かの指示が、客席目線なのか舞台側目線なのか最後まで解らなかったし。

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