夕方だけどミッドナイト。

 土曜日に封切りを観なかっただけで軽い禁断症状に陥っております――家でレンタルDVD観たぐらいでは収まらない。昨晩も4時頃まで頑張り、とあるニュースに触発されて降ってきたアイディアに掻き乱されてよく眠れず、ずーっとうつらうつらしていますがそこはそれ。今週はほとんど連日雨模様の予報となっていて、今日ぐらいしか自転車で出かけられそうな日がないこともあって、運動がてら出かけてきました。

 向かったのは、TOHOシネマズ六本木ヒルズ。午前十時の映画祭+大成龍祭でやたらと訪れた昨年に比べるとだいぶ足は遠のきましたが、それでも今年に入って18本目で、依然としていちばんよく通う劇場になっている。……立地にしてもサービスにしても、そんなに満足しているわけではないんですが。

 鑑賞したのは、ウディ・アレン監督作品にして本年度アカデミー賞脚本部門受賞作、深夜のパリで奇妙な時間旅行を経験する男の姿を描いたミッドナイト・イン・パリ』(LONGRIDE配給)。本当は今日は、先週末に観るつもりだった最新の封切り作品を拾うつもりでしたが、そろそろ上映回数が減ってきそうな気配があったので、こちらを優先。

 ウディ・アレン監督ですから、もっともったいぶった、俗っぽい話を想像していたのですが、意外なほどシンプルで無駄がない。如何にも、という印象のウイットや艶っぽさはありますが、匙加減が絶妙で、お洒落だけど地に足が着いている。細かな技も巧みで台詞が印象的、そして締め括りも鮮やか。ああなるほど、これは確かに脚本賞だ。

 心残りを解消出来て、満足で帰途に就いたのですが……でもやっぱりこの作品は恵比寿で観たかったなー。

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