この夏は、昨年に続いて『怪談新耳袋殴り込み!』が<東海道編><北海道編>の2作、更に井口昇監督×スマイレージ主演という旬な布陣による『怪談新耳袋 異形』が相次いで劇場公開されるなど、映像面がまたまたクローズアップされます。だから――というわけではなく、前回は中心人物のギンティ小林氏らがやむを得ない事情で欠席したこともあって、最初は映像が盛り沢山。例によって殴り込みチームのしょーもない映像もありましたが、出色は、あるルートから入手した、という怪奇映像。来歴自体も奇妙ですが、背後事情と併せて考えると、これはものすごーく貴重な代物です。しかも、映像的にも“廃病院の窓から侵入する少女”に匹敵する凄さ。ギンティ氏に色々と目論見があるようで、世間に公表されるのはしばらくあとになりそうですが、これは怪奇映像を好きなひとには是非ともご覧頂きたい。素晴らしいです、本当に。
休憩を挟んだあとは、木原浩勝氏の独壇場。いつも通りに詳細は伏せますが、前回に宿題となっていた話の、ある意味では尻すぼみな報告が、しかしけっこう興味深かった。こういう展開、たぶん『新耳袋』以外ではあり得ない。
最後に、某所に発表する予定の原稿のベースとなった話をお披露目しようとしたら、スタッフの方から「それは前に話してます」と止められ、終盤40分ぐらいが久々の質問パートになる、という事態になりましたが、まあそれも一興。多忙ゆえに著しい睡眠不足で、今回はさすがに寝落ちするかも、と覚悟していたのですが、ちゃんと最後まで起きていられました。
帰宅後ひと眠り、昼食を摂ってまたひと眠りして現在に至る。もはやのんびりしている余裕はないので、さっそく作業に戻ります。
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