いつもなら封切りを観に行く土曜日ですが、作業が一段落したあとすぐに次の作業にかかったり、3日続けて映画を観に行ったり、と何だかんだで動き回った結果か、それとも湿度の高い暑さに参ったのか、朝からだるく、出かける気にならず半日横になってました。でも起床後、映画感想の宿題を1本片付けるその前に、借りてあったDVDを鑑賞して、けっきょくまた宿題を増やしている……
そんなわけで、きのう鑑賞しながら時間が無くて報告していなかったのも含め、以下にだだだと感想を並べます。
- 『封印映像8 自傷女王』(At entertainment)
前巻の不出来さから、これも近いうちに見限る羽目になるのかしら、と思ってましたが、最新巻であるこちらはなかなか……まあ、あっちこっち突っ込みたいポイントはあるんですが、見応えはあったので許そう。
- 『ほんとにあった!呪いのビデオ48』(BROADWAY[発売])
ここ数年恒例になっている、夏の3ヶ月連続リリースの2巻目。こっちも岩澤演出に替わった直後の不調が不安材料でしたが、だいぶ安定してきました。連作ゆえか、スタッフも背負うものが多すぎて大変そうです。肝心の連作のほうは……来月の完結篇まで判断は保留。
- 『ほんとにあった!呪いのビデオ33』
- 『 同 34』(BROADWAY[発売])
こちらは今日、上の2本を返したついでに借りてきた、2009年の連作中篇・後篇です。今にして思うと、岩澤演出体制に切り替わる大いなる導入でしかなかったわけなんですが、それでも当時、後篇を見てすんごくモヤッとした気分になったのは当然。何だこのいきなり感は。バーベキューのものとか、単品ではけっこう秀逸なものもありました。
そして今日、劇場に出かけられなかった代わりに鑑賞したのがこちら。ドニー・イェン×ウィルソン・イップ監督コンビによる、現代のカンフー映画のルーツに位置する実在の達人イップ・マンの姿を描いたシリーズ第1作。よーやく観たぞ。
これまでに観た作品群でこのコンビの相性の良さは実感してましたが、それが遂に芸術にまで昇華した印象。モチーフはとことん古典的なカンフー映画まんまなんですが、あらゆる描写が洗練され研ぎ澄まされている。私ゃ香港映画の反日描写なんて様式美だと思っているのでそんなに気にしないんですが、これは悪役として徹底しつつも節度があり、何より弾圧される側のイップの気品に説得力があるので、クライマックスが非常に快い。アクション・シーン自体も、題材である詠春拳の流れを汲むブルース・リーに薫陶を受け、これを題材にした映画にも繰り返し携わったサモ・ハンが演出していますから、クオリティに文句なし。結果的に日本でも劇場公開はされましたが、いちどはスルーされかかったのが信じられない名品でした。
TSUTAYAの5枚で1000円キャンペーンに乗じ、新譜扱いだった『封印映像8』『ほん呪48』と一緒に借りてきたので、実は続篇『イップ・マン 葉問』も既に手許にあります――が、すぐに観てしまうのはもったいないので、あいだに1本挟んで鑑賞する予定。でも返却期限までそんなにないので、来週頭には観るのよ。うふふ。
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