レンタルDVD鑑賞日記その296。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ35〜39』(BROADWAY[発売])

 しばらく触れてませんでしたが、地道に復習は続けてました。このあたりはほとんどリアルタイムで鑑賞していて、初見のときはあまりいい印象を抱かないものが多かったんですが……他のところの怪奇映像ものを色々漁ったいまでは、これでも充分にレベルが高かったんだな〜、と実感。素直に楽しんでました。

 37巻から39巻までは“心霊博士”にまつわる連作が収録されてます。いつかの“黒狐”同様尻切れトンボではありますが、立て続けに観るとこれはこれでけっこう興味深い。いずれにせよ、こういうシリーズでも長期化すると色々変なものが積み重なっていくわけですな。

  • 『摩天楼を夢みて』

 発売元を明記していないのは、鑑賞したのがどこのヴァージョンなのかよく解らないからです。調べてみると、3000円台のものと500円くらいのふた通りがリリースされてるんですが、ロゴも何もないのでどちらのものが判別がつかない……。

 しかし内容のほうは非常にスピーディで厚みのある演技合戦。不動産セールスマンの悲哀と、彼らの必死さが実に理知的な筆致で描かれている。やり手のセールスマンを貫禄充分に演じたアル・パチーノも、セールスのイロハを知らない頭でっかちの支社長を演じたケヴィン・スペイシーも見事ですが、圧巻はジャック・レモンです。なりふり構わぬセールスから一転、翌朝の軽快さ、そして終盤で見せる悲壮な表情など、この演技を引き出しただけでも本篇の価値は大きい。500円なら買って手許に置いておきたい、とさえ思う出来映えですが……なんか権利の状況がよく解らないので少し考えよう。何にしても傑作。

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