レンタルDVD鑑賞日記その328。

 クリント・イーストウッド関連作品渉猟の1本、1989年に発表された……軽ハードボイルド、とでも言いましょうか。保釈金を踏み倒した犯罪者を捕まえて稼いでいる“追跡者”が、凶暴な組織の金を掴まされた女と奇妙な逃避行に及ぶ話。

 ……うーん、なんか軽くて、かつズレてる感じ。雰囲気は落ち着いていますし、観ていて愉しいんですが、それ以上のインパクト、印象に残るものがない。きっと意識してそういう軽さを目指したんでしょうが、対立する悪党たちが本当に危険すぎて、笑いや軽さに振り切れず、かといって主人公の側にもこれといった目的意識がないから、どうもぼんやりしたまんまで終わっている。そのとことん軽い雰囲気が快くもあるんですが、もーちょっと何か欲しいところでした。これなら『ダーティファイター』とかの方が、悪役が憎めない分まだ心地好い。

 次のイーストウッド作品は『ホワイトハンター ブラックハート』です……が、今回はその前に1本、予習しておきたい作品があるので、早くとも次の次あたりになる予定。

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